L農業試験研究100年記念切手
明治26年(1893)、日本に初めて農業試験場(国立農事試験場)が設置されてから100年を記念した稲の花を図案にした切手です。農業試験場は時の明治政府が近代国家を目指す諸施設のひとつとして、農業技術の向上を目指した試験・研究機関として各府県に置きました。以来、新しい品種の開発や研究、作物の天敵である病害虫の駆除研究、効率的な耕作技術を全国の農家へ普及するために尽力しています。
■種別=記念切手 ■額面=62円 ■発行日=平成5年11月17日 ■発行数=2千5百万枚

M平成切手(通称)
平成元年(1989)4月1日、消費税(当初3%)の導入と同時に切手の額面変更が行われました。さらに平成4年(1992)に、普通切手図案の統一化が図られることになりました。テーマは「日本の自然」。差額分の加貼用の少額切手に「昆虫」、定形など基本額面用に「鳥」、速達など特別取り扱い用には額面350円のカタクリ(MA)や、額面420円のハナショウブ(MB)のほか、カワラナデシコやタチツボスミレなど「花」の図案が採用され、日本古来種の美しい花の花切手が多数発行されることになりました。
「サギソウ」 ■種別=普通切手 ■額面=190円 ■発行日=平成6年4月25日/「カワラナデシコ」 ■種別=普通切手 ■額面=270円 ■発行日=平成6年1月24日/「カタクリ」 ■種別=普通切手 ■額面=350円 ■発行日=平成6年1月24日/「ツユクサ」 ■種別=普通切手 ■額面=390円 ■発行日=平成8年3月28日/「ハナショウブ」 ■種別=普通切手 ■額面=420円 ■発行日=平成6年1月24日/「タチツボスミレ」 ■種別=普通切手 ■額面=430円 ■発行日=平成6年4月25日

N更生保護制度施行50周年記念切手
犯罪や非行を行った者を更正させるために指導や援護をし、犯罪予防につなげるというのが更生保護の目的です。日本の更生保護の歴史は江戸時代の人足寄場、明治時代の別房留置の制度や出獄人保護会社までさかのぼります。大正期の旧少年法等を経て昭和24年(1949)の「犯罪者予防更正法」制定以降、更生保護に関する法律が順次制定され昭和29年(1954)には、ほぼ現行の制度が確立されています。図案になっているサクラソウ(桜草)は、かつて日本中の湿原や草原で見ることが出来た身近な花でした。現在、環境省のレッドデータブックに載るほど激減しています。急速な開発による環境破壊や盗掘が原因ともされています。しかも、国が天然記念物に指定している自生地などのサクラソウでも種をもっていない花が多く見受けられるそうです。これは、サクラソウの花粉を運ぶ役目を担うハチの減少。花や昆虫、彼らが健やかに生きられる環境を人間が犯してしまう。更生保護制度施行50周年記念の切手図案にサクラソウが選ばれた理由が分かるような気がします。
■種別=記念切手 ■額面=80円 ■発行日=平成11年7月1日 ■発行数=1千5百万枚

O九州・沖縄サミット記念切手
九州・沖縄サミット(第26回主要国首脳会議)は、日本が議長国(森喜朗首相)となった4回目、初めての地方開催のサミットでした。平成12年(2000)7月に沖縄県名護市で首脳会議、宮崎県宮崎市で外相会議、福岡県福岡市で蔵相会議が行われました。2種連刷の記念切手の図案には、開催地の県花が大きく描かれています。左の切手(OA)にはウメ(福岡県花)とハマユウ(宮崎県花)、右の切手(OB)にはデイゴ(沖縄県花)と、沖縄・八重山諸島に分布する蝶(オオゴマダラ)、背景には青く輝く海と空が描
かれています。原画イラストレーターは「日本ユネスコ加盟50年記念切手(2001年)」や「2001年度年賀状」を手掛けた新井苑子です。沖縄といえば、その米国占領時代の切手を「沖縄切手(琉球切手)」とよび、独特の風俗や自然・生物の図案が高い人気を得ています。 
■種別=記念切手 ■額面=80円×2 ■発行日=平成12年6月21日 ■発行数=1千5百万枚


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