作品名[おむすび]
野良仕事で汗を流した後のおむすびの美味しいことといったら!
木陰で一服しながら、じーちゃんばーちゃんの昔話に孫は笑顔で聞き入ります。食べ終わったら、さぁもうひと仕事です。


元気な老人力が農村の未来を拓く。
人形作家 高橋まゆみの世界

高橋まゆみさんの手から生み出されてきた たくさんのじーちゃん、ばーちゃん。
 
表情豊かな人形たちは  7年間に亘る全国巡回展を終えて
 
今年の春、生まれ故郷の北信州・飯山市に

[高橋まゆみ人形館]という 安住の地を得て戻って来ました。

たくさんの「お帰りなさい」の声に迎えられて・・・。

人形写真/嶺村 裕 高橋まゆみ人形館



人 形 作 家   高 橋 ま ゆ み ・ プ ロ フ ィ ー ル
1956年
長野市に生まれる
1983年 日本創作人形学院通信教育にて人形作りの基礎を学び、
試行錯誤を重ね現在の創作人形にたどり着く
1998年 ユザワヤ創作大賞・部門大賞を受賞
1999年 新世紀人形展・佳作入選  ギャラリー旬(東京・広尾)個展
2000年 松屋(東京・銀座)個展  テレビ番組『NBS月曜スペシャル』出演
2001年 日本手工芸美術展会長賞を受賞
初の作品集『まなざし』(新風舎)を出版
ギャラリー旬(東京・広尾)個展  アザレアギャラリー(穂高)個展
2003年 「故郷からのおくりもの」実行委員会プロデュース
全国巡回展始まる
テレビ番組『徹子の部屋』出演(テレビ朝日系列)
テレビ番組『レディース4』出演(テレビ東京系列)
2004年 創作人形公募展「2004年ドールファンタジア」招待出品
「養命酒」のテレビCMに作品の人形達が出
2005年 作品集『草の道』(講談社)出版
2009年 テレビ番組『福祉ネットワーク』出演(NHK教育)
ラジオ番組『ゆうゆうワイド』出演(TBSラジオ)
テレビ番組『徹子の部屋』出演(テレビ朝日系列)
作品集『にんげん万歳!』11月初刊(清流出版)
2010年 「故郷からのおくりもの」全国巡回展が終了
人形フォト&エッセイ集『高橋まゆみ 人形出会い旅』
初刊(信濃毎日新聞社)
4月=長野県飯山市に人形館オープン
  【高橋まゆみ】〜創作人形の世界〜公式WEB SITEより

 

 1956年(昭和31年)長野市内に生まれたまゆみさんが、人形と「出会ってしまった 」のは、結婚後最初のお子さんを身籠もっている最中でした。臨月間近に手芸店の人形教室の仲間入りをし、子育て中には通信教育でその基礎を学びました。当初は「絵本の中の小人やピノッキオ、妖精や魔女、時にはトンボやカマキリなど、手足をつけて擬人化してみたり」していたそうです。
――「この世にいないものだからこそ、形にしたい、形にできるという創作本能が芽生えていた」と自身で振り返っています。

 作品づくりの大きな転機となったのは、長女が保育園に上がるのを機に始まった、ご主人の実家である飯山市(長野市から北へ1時間ほど)での、3世代家族同居生活でした。実家は飯山市が日本有数の味と生産量を誇るグリーンアスパラガスを生産する兼業農家でした。最初はなかなか田舎暮らしに馴染めなかったといいます。

――「同じ世代のお母さんにはめったに会えない。子供を遊ばせるにも、道具の揃った公園もない。車もなかった。バス停の時刻表を見れば、半日に二便だけ」という暮らしの中で、ある日ご主人に誘われ山へ山菜を採りに入りました。「これはアケビの芽、これはタラの芽にワラビ、これはコゴミ」と、教えられるままに山の恵みを収穫しながら、豊かな山の自然にすっかり魅了されていきました。――「川にはホタルやメダカ、沢蟹もいて、夏になれば畑のスイカやトマトも丸かじりできる。お金ではない豊かさがここにはたくさんあることを知った」。

 

作品名[夕暮れの二人]
いち日の仕事が終わり、夕暮れの空を見ながらしばしの休息。
ばーちゃんの笑顔からその日収穫した作物の出来が想像できます。明日も良い天気になりそうですね。


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