第21回

花鉄の部屋第21回〜カンナと新宿わかしお号〜

タイトル= カンナと新宿わかしお号
撮影者= わかしお2号(ハンドルネーム)
撮影地= 千葉県長生郡一宮町

 [花鉄の部屋]第21回は、残暑に負けずに咲くカンナと新宿わかしお号です。
 新宿わかしお号は土曜・休日に、中央本線・総武本線・外房線経由で「新宿駅」と「安房鴨川駅」間を約1時間20分で結ぶJRの特急列車です。今号の画像は、房総の海の青と千葉県の県花である菜の花の黄色をイメージした房総色の255系車両を使用した新宿わかしお号です。

 撮影者である「わかしお2号」さんは千葉県内を走る「列車」と「花」のコラボ写真を5年も前から撮り続け、自身のブログ[首都圏千葉 花と鉄道]に1日1枚紹介している「花鉄」を愛する我が同志(!)、鉄道写真ランキングで常に上位となる人気のブロガーです。

 カンナはカンナ科カンナ属、単型科であるため非常に丈夫な植物です。「わかしお2号」さんによると、今回写っているカンナの花も、昨年7月末に他の雑草と一緒に一度刈り取られてしまいましたが、約1ヶ月後に復活したものだそうです。橙色が鮮やかですね。
 元々熱帯地方に多種類が自生していたカンナ。交配によって誕生した現在の園芸種の多くは一般的にハナカンナと呼ばれています。花色は豊富で緋色・橙色・ピンク・黄色・白、葉に斑点模様の付いた品種もあります。
 また、カンナには6本の雄シベがあり、その内の1 本が花粉を出しそれ以外の雄シベが変形して花弁に見える部分になるものと花弁にならず退化するものがあるという特異な花です。

本記事は花の心78号(2015年/夏号)に掲載されたものです。
flower with railway vol.21