現在は開業当時から活躍していた「フラワ1985形」に代わって2000年(平成12年)に登場した「フラワ2000形」が走っています。今号の写真、ヒマワリ畑の向こうを走るピンクを基調とした1号車は「サルビア号」、スミレ色の2号車は「星号」の愛称で呼ばれ、3号車は現在、三木鉄道からやって来たままのカラーで走っています。



「北条鉄道」は、駅長や社長、運輸部長を公募したり、鉄道ファン向けのグッズ販売、様々なイベント列車を走らせるなどユニークな取り組みでも有名。内容充実のホームページは、開業25周年を迎えたこの春にリニューアルされました。http://www.hojorailway.jp/


▼下の写真は、「星号」。桜と菜の花で彩られた法華口駅の春の風景です。写真は北条鉄道(株)よりご提供頂きました。     

■以下の文献・WEB SITEを参考にさせて頂きました。「日本の鉄道全路線D」(株)鉄道ジャーナル社刊/「魅惑のローカル私鉄」イカロス出版(株)刊/北条鉄道H.P./小野市H.P./WIKIPEDIA

The Free Encyclopedia/kotobank.jp 他
新連載[花鉄の部屋]の第1回は、夏を象徴する花「ヒマワリ」と兵庫県のローカル線「北条鉄道」とのツーショットです。
タイトル=ヒマワリとローカル線
撮影者=今西正明
(マグナ:フォトライブラリー)
撮影地=兵庫県小野市西脇町

撮影者によると、青空の下で咲き競うヒマワリを撮影していたところに偶然トコトコと列車が走ってきたのでとっさにシャッターをきった写真なのだそうです。走っているのは第三セクター「北条鉄道」の列車。「北条鉄道」は、1985年(昭和60年)に旧国鉄から承継する形で開業、粟生(あお)駅(JR加古川線と神戸電鉄粟生線との共同使用)と北条町駅間(13.6km)の8駅を結びます。路線全体がひとつの閉塞区間(=単線の線路上にふたつ以上の列車は走らない)となっています。
沿線は田園や小麦畑、自然の景色豊かなほのぼのムード。法華口駅や播磨横田駅ホーム周辺には桜の大木が育ち、春の修景にひと役かっています。歴史の薫り高い一乗寺、五百羅漢、酒見寺、住吉神社などの他、46万uの広大なフラワーセンターなど周辺観光も盛んです。 
フラワーセンターといえば、「北条鉄道」 の車両形式名に使用されている「フラワ」 は、このフラワーセンターの名を起源としています。

[花鉄(はなてつ)]とは=細分化されている鉄道ファンは、乗ることが好きな「乗り鉄」「旅鉄」、撮影専門の「撮り鉄」、その発車ベルや走行音のファンを「録り鉄」、駅弁を食べ歩く「食べ鉄」、女性の鉄道ファンを「鉄子」などと呼ぶことがあるそうです。そこで、私たちは各地で出会える「花」と「鉄道」が共生する素敵な風景を、勝手に「花鉄」と名付けて愛し続けることにしました。

  flower with railway vol.1