2013年(平成25年)9月18日(水)、 当財団主催[育てよう、花と緑、校庭に〜 第23回花の輪運動]の当選校抽選会をご協賛を頂いているミニストップ株式会社の本社(千葉県美浜区)会議室に於いて行いました。
抽選会を経て850校の当選校へは、昨年10月下旬より順次花の苗の発送を行いました。花の種類は4種類。パンジー100株、ビオラ100株、
ノースポール50株、 プリムラメラコイデス50株の合計300株です。寒さに耐え、 冬を越えて卒業式や入学式を彩る元気な花になるよう願いを込めて…。
 抽選会は、全国から送られて来た応募用紙(今期総数2,734校=応募率約25%)を事前に各都府県別に仕分けし、当日はそれをひとつずつ抽選箱に入れて、対象地区学校数比に合った当選校数分を抽選します。850校全ての校名を読み上げ、応募用紙に記入漏れ等がないかを参加者全員に回覧しながら確認作業をします。時に応募用紙のご意見欄に書かれた熱いメッセージに手が止まってしまう事もしばしばです。
 今期もミニストップ(株)と協議の上、昨年一昨年同様に東日本大震災で甚大な被害を受けた東北三県の小学校からの応募には、すべてお応えできるよう立会人様の了承を得た上で、贈呈数の調整をさせて頂きました。
昨年5月に就任されたミニストップ(株)の宮下直行新社長も長時間に亘ってご出席下さり、参加者を前に同社社長室の直轄事業としての[花の輪運動]への想いを語って下さいました。 熱心な確認作業をして頂いているのは、抽選会で立会人をお願いしたミニストップ千葉真砂店 石黒緑オーナー(左)、千葉市立犢橋小学校 釜井かつ子学校長。右は当財団 小町文仁理事長。
当選校名を読み上げる当財団船津裕隆専務理事、 アシスタントを務めたP利淑恵事業推進室マネージャーと東京事務所スタッフ 井上 瞳。
当選校へは各校300株の花の苗が、段ボール2箱で送られます。この当財団の専用段ボールはタテの三層構造になっていて、一段に一枚のセルトレーが入っています。仕切りの付いたセルトレーには50株のお花の赤ちゃんが、花壇やプランターへ植えて貰えるのを待っています。

 

 

2013年(平成25年)11月6日(水)、 [第23回花の輪運動]の代表校贈呈式を福島県会津若松市立日新小学校に於いて行いました。
  今回は、原発事故からの全町避難をうけて会津若松市内で学校再生に取り組んでいる 双葉郡大熊町の熊町小学校と大野小学校の子供たちへも花の苗をお届けしました。
 今期の代表贈呈校は[花の輪運動]にご協賛頂いているミニストップ(株)の店舗が昨年、会津若松市へ初出店したご縁で同市立日新小学校(馬場 泰学校長/児童数354名)をお訪ねしました。

 贈呈式は体育館に全校児童にお集まり頂き馬場学校長のお言葉、当財団の小町理事長の挨拶に続き、来賓としてご列席頂いた会津若松市の田辺賢行副市長より「大切に思いやりをもって育てて下さい」とお言葉を頂戴しました。

 3名の児童代表へ花の苗を直接手渡し、ミニストップ(株)小西守彦執行役員の挨拶に対し、児童代表からは「私たちも花と一緒に成長していきたい」という頼もしいお礼の言葉を頂きました。

贈呈式を前に校長室で会津若松市立日新小学校 馬場 泰学校長(右から2人目)と歓談するミニストップ(株)執行役員 東日本営業本部長 小西守彦氏(左)、当財団 小町文仁理事長。右は来賓としてご列席して下さった会津若松市 田辺賢行副市長。
日新小学校のWEB SITE http://www.nisshin-e.fks.ed.jp/
日新小学校の児童代表へ花の苗を手渡すミニストップ会津門田町中野店 志賀和哉 オーナー(中央)、同店 高橋竜太店長(左)と当財団 小町文仁理事長。
 代表贈呈校が会津若松市内に決定した時、財団スタッフたちの心に真っ先に浮かんだのは、3年前の東日本大震災の津波による福島第一原発事故で全町避難となった大熊町の子供たちの事でした。大熊町立の熊町小学校と大野小学校が一緒になり新生「大熊町立小学校」として会津若松市の廃校(旧河東第三小)を借りて「学校再生」に取り組んでいる事を伺っていたからです。早速連絡をとると、私たちの花の苗を快くお引き受け下さるとのこと。代表校での贈呈式に先駆けてお訪ねしました。

 出迎えて下さった教育委員会の鈴木指導主事と末永学校長、渡邉学校長からは、避難当初から続く様々なご苦労をはじめ、ゼロからスタートした「学校再生」の事、月に1回許される一時帰宅の際に見る大熊町の様子などを伺う一方で、「いつ故郷に戻れるのだろう」という焦燥の中でも、挫ける事なく元気に学校生活を送る子供たちの様子や、温かく出迎え、市民一体となって様々な支援を続けてくれる会津若松の皆さんへの感謝が次々に語られました。
  ここにも「花の心」が溢れています。

校長室での贈呈式。両校に300株ずつ合計600株の花の苗を小町理事長が児童代表へ託しました。
校長室で4名の児童代表と一緒に記念撮影。(後列右から)大熊町教育委員会 教育総務課 鈴木恵一指導主事、熊町小学校 末永幸弘学校長、大野小学校 渡邉義人学校長、熊町小学校 田英世教頭、(前列左)当財団 小町文仁理事長、(後列左)当財団 船津裕隆専務理事。
今は立ち入ることさえ許されないかつての学舎。校長室前の廊下に掲示されていたのは、大熊町の子供たちが地域の皆さんと一緒に作り上げた花のあふれる風景でした。福島県内でも比較的温暖な浜通りに生まれ育ち、雪さえ見た事のなかった子供たちは、会津若松市に避難して3回目の冬を迎えました。学校再開当初は500名いた児童が少しずつ減少し、家族が離ればなれに暮らす子供もたくさんいます。「私たち大熊町民のように放射能に追われ、踏むべき土も失ってしまうような境遇の人間を、日本からはもちろん、地球上から2度と生み出してほしくありません」
── 大熊町立小学校の子供たちの挑戦はまだまだ続きます。
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